ゼルダの伝説でプレイヤーが操作するのはリンクですが、タイトルはなぜゼルダなのでしょうか。
この記事では、ゼルダの伝説がなぜゼルダになったのか、タイトルの名前の由来を知りたい方に、考察を織り交ぜてお届けします!
さらに、ゼルダの伝説という作品名になった経緯を作品ごとに設定を交えてお伝えしていきます。
Contents
ゼルダの伝説はなぜゼルダ?
ゼルダの伝説がなぜゼルダなのかは、製作陣の宮本茂さんが『ゼルダ』という名前を気に入ったからです。
ハイリア地方の『伝説』では、大地を荒らした邪悪なる存在を女神ハイリアが封印したいう設定から始まります。
その女神ハイリアの生まれ変わりが、ゲームに登場するハイリア人のゼルダ姫です。
大地を荒らした邪悪なる存在とは、毎回ラスボスになってるガノンドロフのことですね。
ゼルダの伝説タイトルの名前の由来は?
タイトルの由来となったのは、ゼルダ・セイヤー・フィッツジェラルドさんです。
ゼルダ・セイヤー・フィッツジェラルドさんは、永遠の美しい女性の代名詞として有名な人で、実在します。
そして『ゼルダ』の名前を出したのは企画の人で、開発の宮本さんが、「いいね!」と感じて決定しました。
スコット・フィッツジェラルドの美しい妻と有名なゼルダさんは、数々のリアル伝説があります。
- 時代を先行する鮮烈な生き方
- ジャズ・エイジの社交界の花
- 自由奔放なフラッパー
- バレエに夢中になって精神がボロボロに
- 夢や悩みを反映させ続ける鏡
リアルなゼルダさんが数々の伝説を残していて、響きも良く親しまれています。
ゼルダの伝説になったタイトルの変遷を紹介
さきほど、ゼルダの前世である女神がガノンドロフと戦ってきた歴史が伝説となったとお伝えしました。
その女神ハイリアの伝説について、考察を交えてお伝えしていきます。
ゼルダの背負った使命や運命を辿ると、やはりタイトルは『ゼルダの伝説』だと思っていただけると思います。
初期のシリーズ名は『ハイリアファンタジー』だった
1作目1986年に発売の『THE HYRULE FANTASY ゼルダの伝説』でのお話の内容を説明していきます!
遠い昔、まだ世界が混迷の時代に、ハイラル地方にある小王国にはトライフォースという神秘の力をもった黄金の三角形が伝えられていた。(ハイラルファンタジーのゲーム説明書より引用)
このあたりも伝説に近い内容になります。
このトライフォースというのは、ハイラル王国に伝わるもので、神秘の力をもった黄金の三角形のことです。
この神秘の力のトライフォースには、力のトライフォースと知恵のトライフォースの2つが存在します。
ここ、ちょっとややこしいのですが、トライフォースのトライ(3)は、三角形のことです。
その三角形が、力と知恵で2つあるというイメージです。
ここで、世界を闇で支配しようとした大魔王ガノンドロフが、力のトライフォースを奪ってしまいます。
そう、ゲームが始まる前に、すでに奪われるんです!!
知恵のトライフォースも奪われることを恐れたゼルダ姫が、知恵のトライフォースを8こに分けて、ガノンドロフと戦ってくれる戦士が出てくるまで隠すよう、乳母のインパをそっと逃がします。
そんなの、ガノンドロフはだまってみてるわけでもなく、ゼルダ姫とインパに追手を放ちます。
ゼルダ姫は捉えられ、インパもヤバいっというときに、現れたのがリンクです。
わぉ!超ぐうぜん!
「リンクならいける!」と思ったインパが、リンクに「ガノンドロフやっつけて」とお願いします。
この時のリンクは『正義感に燃えている』というキャラ設定(ティアキンでは記憶ないけど)。
すでに力のトライフォースを持ったガノンドロフは強いので、リンクも知恵のトライフォースを集めて強くなって、ガノンドロフに挑むところからゲームスタートとなります。
『ゼルダの伝説』は1作目ではサブタイトルだった
お気づきの方もいらっしゃる方向けに、作品名からつっこんでいきます。
作品の名前を見ると、『ハイラルファンタジー ゼルダの伝説』となっていますね。
この1作目が出た時点では、シリーズのメインの名前は『ハイラルファンタジー』だったんです。
そして、『ゼルダの伝説』はサブタイトルでした。
なぜ、サブタイトルだった『ゼルダの伝説』のほうがメインになったのか、開発者側は『わからない』と回答しています。
ここからは、私の考察を交えた説になります。
- 1986年に発売された『ハイラルファンタジー』
- 1987年に発売された『ファイナルファンタジー』
めちゃくちゃ似てませんか!?
ハイラルの『H』か、ファイナルの『F』かの違いしかありません。
似ていたら、あだ名でもつけてハッキリと区別したくなりますよね。
そこで、サブタイトルでもあり、内容を知っている人なら馴染みやすいサブタイトルの『ゼルダの伝説』のほうで呼ばれ始めるようになったそうです。
シリーズタイトルが『ゼルダの伝説』に変更された2作目
普通は、ゲームの主人公がタイトル名にそのまま入ることが多いですよね。
例えば、『リンクの冒険』とか。
実は、『リンクの冒険』は2作目にあります!
『THE LEGEND OF ZELDA2 リンクの冒険』というタイトルで、1987年に発売されました。
もう、冒頭には『ハイラルファンタジー』が消え、『ゼルダの伝説』になっていますね。
しかも、2と。
ハイラルファンタジー2じゃないんかい!?
そんな気持ちは抑えて、そっと受け入れるのが良さそうです。
また、1作目を作るときに、開発者の宮本さんらは『〇〇の伝説』にしたいという思いがあったそうです。
『ハイラルファンタジー』は消えてしまいましたが、『〇〇の伝説』は強い思いがあり、残った。
そして、いきなり2作目で全然タイトルにない単語が入るのも違和感がありますよね。
そういう経緯で、サブタイトルにはなったけれども、シリーズのタイトルにはならなかったといえそうです。
ゼルダの伝説の主人公がゼルダである根拠となる作品
『伝説』の詳細が語られたゲームが、2011年発売の『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』です。
ここでは、スカイウォードソードのストーリーについて詳しくお伝えしていきます。
舞台は、お空。
まだ、地上のハイラルが見つかっていない時の時代の話になります。
ゼルダとリンクは、元々は、ラピュタみたいな雲の上の島の住人で騎士学校の学生だったんです。
学校のテストで鳥に乗る試験がありました。
テストは無事に終わるんですが、突然現れた黒い竜巻に巻き込まれて、ゼルダは鳥から落ちちゃうんです。
しかも、ゼルダは黒い竜巻に飲み込まれて過去に渡ってしまい、その先で自分が女神の生まれ変わりだと知る…。
一方、リンクのほうは、ゼルダを追いかけて雲の下へ。
その時に、案内してくれる謎の精霊が、女神が残したマスターソードに案内してくれます。
マスタソードの力で、ゼルダを追いかけ過去に行き、リンク自身も女神から授かった自分の使命を知ります。
ちなみに、ゼルダを連れて行った黒い竜巻は、ただの偶然ではなく、ガノンドロフの手下の魔族長の仕業。
ゼルダのもっている女神の力で、封印されちゃったガノンドロフを復活させようとしました。
でも、リンクによってうち滅ぼされます。
平和が訪れた地上で、ゼルダとリンクは暮らしていく決意をします。
その地上が、ハイラルだった。
案内役の精霊も、マスターソードの中で眠りにつきます。
『スカイウォードソード』は、マスタソードの由来も知ることができる作品となっています!
ゼルダの伝説の新作では主人公がゼルダでタイトル回収か?
ゼルダの伝説の新作がニンテンドーダイレクトで発表されましたね!
新作は、『ゼルダの伝説 知恵の借りもの』です。
いよいよゼルダ姫自身がプレイヤーとして動くタイトルが登場しました。
リンクを失ったハイラルの世界、ゼルダに託される物語です。
主人公のゼルダが、魔法使いの杖で、あらゆるものを借りて進めていくストーリーになります。
リンクは、突然地面から出現した割れ目に取り込まれてしまって、序盤でハイラルからいなくなります。
そのため、プレイヤーはゼルダを操作してハイラルを救う冒険に出ることになります!
因縁のガノンドロフと女神の生まれ変わりの一騎打ちとなるのか!?
また、今作では、ゼルダをサポートしてくれる精霊のトリィが登場します!
あくまで個人的な意見ですが、このトリィ、精霊という設定なんです。
あれ、マスターソードに導いてくれたのも精霊だったな
ここまで、読んでくださった方なら、同じような胸の高まりが起こっているのではないでしょうか?
また、ニンテンドーダイレクトでも、「今までのゼルダの根本を見直す」とおっしゃっていました。
スカイウォードソードを彷彿とさせる精霊の登場、そして、ゼルダが立ち向かうという設定にじーんときました。
ゼルダの伝説の新作の知恵の借りものは2024年9月26日発売です!
発売日が夏ということでとても楽しみですね!
まとめ
この記事では、ゼルダの伝説がなぜ『ゼルダ』なのか、タイトルの名前の由来をお届けしてきました。
なぜゼルダなのかについては、宮本茂さんが『ゼルダ』という名前を気に入ったからでした。
タイトルになったゼルダの名前の由来は、伝説を残した美しい女性『ゼルダ』さんで、実在する女性です。
また、作品の設定の視点からは、ガノンドロフと戦った女神ハイリアという伝説があり、女神の生まれ変わりがゼルダでした。
リンクはゼルダの戦いのお手伝いをする騎士なので、伝説上は主人公ではありません。
さらに、新作の「ゼルダのいままでを見直す」という言葉の意味も考察を交えてお伝えしました。
より一層、楽しみになっていただけたら幸いです!