美味しく感じる『味付け』を知りたい。
でも、プロになるわけじゃないから難しいことは考えたくない。
そんなあなたに朗報です。
実は食材のうまみで味はほぼ決まります。
例えば、カレーに甘いさつまいもを入れると味のベースはさつまいもになり、甘口から抜け出せなくなります。
食材のうまみを活かして、さっと簡単に味付けをしたい方、あまり調味料で濃い味を作りたくない方、とにかく簡単に料理をしたい方に向けて書きました。
苦労せずに簡単に食材を活かして味付けができる考え方をお伝えします。
Contents
味付けの簡単な考え方は簡単?
味は食材の割合で決まります。
なんとなく料理の最後にするイメージがあります。
しかし、実際は整える・決めるというイメージに近く実は食材の割合で決まるように思います。
調味料を含め、よく使うパターンを書きました。
味付けの考え方①:和食は粉のだし調味料でうまみを底上げ
あえて『粉の』と入れました。
粉のだし調味料はとても優秀です。
昆布のだし(粉)とかつおだし(粉)を合わせればあっという間に出汁の完成です。
割合の調節が上手くなるには、基本的には1:1で良いです。
自分で工夫するには、一旦、片方ずつ溶かして味見をしてみてください。
昆布の味、かつおの味ってこんな感じ、とイメージを付けましょう。
イメージが付いたら、料理の時に思い出してみてください。
また、具材に合わせて強調したい方を多めにすると良いでしょう。
洋食の場合はコンソメやマギーブイヨンを使います。
うまみが強ければ美味しくなります。
さらに、だしをもっと知りたくなったら、東京駅の丸の内側にある茅乃舎がおすすめです。
250円でいただける「だしスープ」は絶品です。
色々な種類のだしが1袋から購入できるので、気になるものを何点か試してみるのも一興だと思います。
少し前のTwitterXでは、「コーヒーと同じくらい手軽にだしが飲めるようにすべての駅に設置してほしい」という投稿がありました。
また、街中でも繁華街の方へ行くとだしの自動販売機が出ていたりします。
味付けの考え方②:味のメインになる食材を決めてから調理する
メインになる食材を決めたら、他の食材でメイン食材を凌駕する量を入れないようにしましょう。
私の実際の失敗例をご紹介します。
ミートソースを作るはずが、トマト缶が余るのが嫌で全部入れたら酸味のあるトマトソースになった。
料理をしていて必ず出てくる『もったいないから全部入れよう』の気持ちは罠です。(自戒)
肉のうまみがトマトの酸味によって塗り替えられてしまいました。
もう一つ、メイン食材が決まると味が決まる例として、簡単に作れる『根深汁』のレシピをご紹介します。
作り方:長ねぎを2cmくらいに切って、昆布とかつおの出汁で15分煮て、味噌を溶かす。
日本を代表する小説家の1人、池波正太郎も愛した『根深汁』です。
とろとろの長ねぎが良い味を出していて、お酒を飲んだ体に染みわたります。
薬味にも具材にもなる長ねぎですが、このレシピを作って調味料にもなるのかと思いました。
味付けの考え方③:基本は、醤油、みりん、酒が1:1:1
ベースとなるのは、醤油・みりん・酒が1:1:1になるという考え方です。
魚に下味をつけるときは、この割合で混ぜた液体に魚を漬けます。
また、煮物をするとき、炒め物などはこの液体にプラスしてうまみを入れていきます。
少し辛くしたいなら、この液体に鷹の爪を入れていきます。
この調味料で作ってみた料理の味をベースに、好きに変えていくと良いと思います。
ちなみに、千鳥の大吾さんは、大吾`sキッチンの中で、「酒は思っている3倍」と言っていました(笑)
味付けの考え方④:味見しながら味付けする
味見しながら味付けすることは、バイト先の料理長や板前の友達、家族に何度も言われてきました。
でも、私は一向に料理が上手になりませんでした。
諦めきれず、彼らを見ていて気付いたことがあります。
それは、料理に入れて味見するのではなく、『調味料を合わせた液体を料理に入れる前に味見する』ということ。
調味料で美味しい味付けをするには、おいしい調味料を入れればいいのです。
つまり、調味料を合わせた液体の時点で美味しいことを確認する必要があったのでした。
調味液が美味しいことを確認したうえで料理に混ぜて味見してみましょう。
食材と合わさった時の美味しい出来たてを1番に感じることができるでしょう。
味付けの考え方⑤:自分の好みに合うレシピを真似る
今の時代、すぐに検索すれば色々なレシピが見られるようになりました。
個人で料理を趣味としている人、お店を開いている人、レシピ掲載を専門とする会社などなど…。
なので、検索して1位に上がっているレシピで…と選ぶのはもったいなと思います。
ぜひ、自分がおいしいと思うレシピを出している人を探してみましょう。
おすすめレシピ (1):DELISH KITCHEN
基本無料のレシピアプリです。
手順の工数は3~7くらいで、10分でレンチンで出来るレシピから1時間ほどの手の込んだ料理まで幅広いです。
- レシピの数が多い
- 同じ料理でも複数の味付けレシピがある
- 口コミや星の数で評価がみれる
- アプリなので買い物時に確認がしやすい
- 献立機能(合わせるといいおかず)がある
- 動画でわかりやすい
おすすめレシピ (2):公式Youtubeチャンネル『笠原将弘の料理のほそ道』
恵比寿にある『賛否両論』の店主が運営しています。
『子どもの頃、友達と遊んだ帰り道、「今日の晩ごはんは何かな?」と思いを巡らせた、あのワクワク感』をコンセプトにしています。
和食をフライパンで作ろうとハードルをさげてくれています。
また、抑えるポイントを伝えならが、笠原店主の思い出話など味わい深い動画です。
見るだけで「これ作ってみようかな?」とやる気になります。
味付けの考え方⑥:好きな合わせ調味料を2.3個置いておく
好きな合わせ調味料を2.3個置いておくと、簡単に違う味のおかずができます。
自分で1からあれこれと生み出さなくていいので楽ができます。
どれが正解とかはなく、好きなもので良いと思います。
おすすめ調味料 (1):味噌系調味料
野菜・魚系のおかずの味を工夫するときにおすすめです。
味噌系調味料のおすすめは、佐野味噌屋の『味禅』という調味料です。
この調味料は7年の歳月をかけて作られており、うまみたっぷりのかける液体の味噌です。
おすすめ調味料 (2):焼き肉のたれ(肉系のおかずがはかどる)
色々な焼肉屋さんが出しているので、自分好みの味が見つかります。
また、焼肉のたれを使った時短調理レシピなどは、たくさんの人が色々な工夫を紹介してくれています。
あの手この手で使える調味料です。
おすすめ調味料 (3):だししょうゆ・うまいしょうゆ
水炊き、鍋がはかどります。
また、醤油も焼肉のたれと一緒で色々な種類の醤油が販売されています。
個人的に好みなのが、佐野味噌屋の『再仕込み醤油』です。
こちらは醤油を醤油で仕込んだ醤油になります。
めちゃくちゃよく使う醤油は美味しいものをそろえておくと、何もしなくても料理の腕が上がります。
おすすめ調味料 (4):ふりかける薬味類(七味、ゆず七味、山椒、一味)
舞妓はんひぃ~ひぃ~の商品はは京都のお土産ものとして、京都の主要観光地やデパートの催事等で売っています。
一振りでがらっと味の変更ができるため、日々の調味料としてとても優秀です。
ご飯にかけるだけで満足できるふりかけ類も充実しています。
『黒七味』は山椒が入った京都をイメージした薬味なのですが、一振りすると一瞬で京都に行けます。
料理は楽しく時短で済ますのがコツ!
料理は楽しく時短で済ますことで、「めんどくさい」「大変」といった心のハードルを下げることができます。
使うかどうか、どれくらいの量を使うのかイメージしにくいうちに調味料を揃えるのは、使いきれなかったり、好みでなかったりして、挫折の原因になります。
まずは簡単に楽しく料理をしていくなかで、あなたのお気に入りの味付けやよく使う割合、パターンを見つけていきましょう。
まとめ
楽して美味しく感じる味付けのポイント6選をお伝えしました。
実は食材のうまみで味はほぼ決まります。
味付けをする前に、味の方向性が食材で決まります。
食材のうまみを活かすことで、調味料での難しい作業は軽減されます。
苦労せずに簡単に食材を活かして美味しく味付けしたい方のお役に立てましたら嬉しいです。