外科医エリーゼのアニメの感想をみると『つまらない』『面白くない』と評価されています。
私は、外科医エリーゼの漫画版を全巻購入していて、何度も読み返すくらい大好きな作品です。
漫画のほうは完結した今でもコメントの投稿があり、めちゃめちゃ盛り上がっている人気作品です。
それなのになぜ、アニメは『つまらない』『面白くない』と評価されたのでしょうか。
感想の中には、「3話目で、もう見ないと決めました」とコメントする人もいました。
外科医エリーゼのアニメがなぜ『つまらない』『面白くない』と言われるのか、評価や感想を書いていきます。
同じように「なんかつまらなかったな」「なんで面白くないんだろう」と思った方のもやもやが解消できたら嬉しいです。
Contents
外科医エリーゼアニメつまらないし面白くない?
外科医エリーゼの漫画はとてもおもしろいからこそ、感想が多く評価されアニメ化に至りました。
でも、結論から言うと、外科医エリーゼのアニメは「つまらない」「面白くない」という感想や評価が出てしまう気がしました。
「つまらない」「おもしろくない」と評価された理由としては、描写に違和感を覚えるという感想や、ストーリーのテンポや必要な視覚情報・聴覚的情報の不一致、情報の過不足があると評価されたのだと思います。
加えて、やはり原作を知っているとどうしても原作と比べてしまい、どっちが好きかという対立構造になりがちという点もあると思います。
これは外科医エリーゼに限らず、アニメ化やドラマ化、実写化の難しいところですね。
外科医エリーゼのアニメがなぜ「つまらない」「面白くない」と言われるのか、皆さんの感想や評価と私の独断で書いていきます。
外科医エリーゼアニメがつまらない理由:作画崩壊
作画崩壊について、深夜アニメではどのアニメでもたびたび話題にあがる話題だと思います。
作画がイマイチだと絵が気になってしまって一気に現実に引き戻され、ストーリーに没頭できません。
私が気になったのは以下の箇所です。
- キャラの全身が入るような遠い絵での頭と顔の大きさのバランスや手足の動きが気になる。
- 場面で同一人物の顔が別人レベルで、一瞬「誰や!?」となる。
- 絵が年相応に見えず…特にリンデンはもう少し大人っぽい印象だったがアニメでは幼くみえる。
- 絵が上手いキャラとそうでないキャラの差を感じる。
今後に期待という評価になりました。
外科医エリーゼアニメがつまらない理由:違和感のある場面描写
外科医エリーゼのアニメが『つまらない』『面白くない』と言われる原因に、場面描写に違和感があっていまいち集中できないということが挙げられると思います。
ここでは、違和感のある場面描写を3つ挙げていきます。
違和感①:葵の『今回の人生を誠実に生きて真摯に向き合いたい』という場面
葵が過去の過ちを後悔していて二度と繰り返さないように強く反省している語り場面に違和感がありました。
ここで、悪役令嬢は以前の設定であり、今は真摯に誠実に生きたいと思っていることが分かります。
この場面では、目だけがアップされた描写で口元が描かれていませんでした。
そのため、喋っているのか、心の声なのかわかりませんでした。
その後の後輩がツッコミを入れていて「聞こえていたってことは、しゃべっていたのか」とわかる感じでした。
違和感②:悪役令嬢時代の人生の幕引き場面
悪役令嬢時代の人生の幕引き場面に違和感がありました。
この場面では、リンデンと思われる人物が平民と同じ低い場所で立って、エリーゼを見上げている描写でした。
皇太子なのに何故そこにいる!?
もっと椅子に座って、怒りと軽蔑が混じっている表情で虫ケラを見るように見下ろすという漫画のイメージだったので、とても違和感がありました。
違和感③:グレアムがエリーゼに心を動かすファーストシーン
グレアム先生がエリーゼに「自分の患者を助けられなかった時にどうするか」と問う場面に違和感がありました。
漫画とアニメで変更されたセリフを比較してみました。
漫画 | 『自分の胸に…刻み込みます。』 |
アニメ | 『心に、刻んでおきます。』 |
このセリフは、グレアム先生の心を動かす要のセリフなので、アニメ版だからこそ期待していたセリフでした。
声優さんの石川由依さんの素晴らしい演技で雰囲気は救われていますが、言葉の使い方でセリフに重みがなくなったという感想です。
日本語の僅かな違いなので、気になったのは私だけかもしれません。
外科医エリーゼアニメが面白くない:原作にいないキャラの立ち回り
外科医エリーゼのアニメでは、原作には出てこないキャラクターが出てきています。
また、原作には出てこないキャラクターが大きくストーリーを変えている感じが否めませんでした。
ここでは、影響力が大きかった原作にいないキャラクターを紹介します。
アニメにしかいないキャラクター:葵の同僚の後輩
葵の同僚の後輩とカフェでお茶する場面は、アニメだけで出てくる場面になります。
しかも、このカフェでの場面がめちゃくちゃ長いのです。
口コミでも、「葵時代の話はそんなに重要だったっけ!?」という感想が多くありました。
名医というキャラ設定を伝えたかったのか、それともケーキ好きという設定を伝えたかったのか真相は謎ですが、とにかく長くて、正直見ていて飽きました。
アニメにしかいないキャラクター:雷帝にお付きの長髪の男
ベン子爵が雷帝の病気の診断をできず困っている場面で、謎のお付きキャラが出ていました。
漫画では、ベン子爵が、「雷帝の病名に気付いたのは誰なのか教えて欲しい」と食い下がってきたときに、雷帝自身がエリーゼの名前をわざと教えず、話そうとするリンデンを遮る場面があります。
アニメではこの謎キャラが「さっさと調べろ」的な感じでリンデンの話を遮り、ベン子爵を追い出していました。
ここでは、エリーゼと賭けに勝つために僅かな可能性も潰す雷帝が描かれていて、エリーゼにとって雷帝との賭けは厳しい戦いであることを描写するのです。
でも、アニメの雷帝は、糖尿病で弱った寡黙なおじいさんになっていました。
漫画版では、後半に、エリーゼにプレゼントを伝えに来る時に出ています。
外科医エリーゼアニメが面白くない:設定変更の情報開示がさらっとしてる
キャラクターには、性格、好きなもの、信念といった人物の背景設定があると思います。
キャラ設定の情報開示はこれからの物語の中で繰り広げられる状況とキャラの意思決定の礎になっています。
設定変更があるということは、キャラの意思決定や行動が変わるということです。
情報開示が弱い:エリーゼはいちごのケーキが好きというキャラ設定
エリーゼはいちごのケーキが好きというキャラ設定の情報はとても重要です。
なぜこのキャラ設定が大事なのかは、大きく分けて2つあります!
- 悪役令嬢のエリーゼの好物は宝石だったが、転生後はいちごのケーキになり、控えめに変更した。
- ロンに伝えた好物がなぜかリンデンも知っていることで伏線になる。
この超重要ないちごのケーキ好きの設定開示が弱いと感じました。
記念すべき第1話では、エリーゼが何度かいちごを選ぶ描写があるものの、エリーゼ本人のセリフは『チョコ』のみでした。
アニメから外科医エリーゼの物語に入った方々に、エリーゼのいちごのケーキ好きという設定が十分に伝わったのかは疑問だと評価しました。
情報開示が弱い:エリーゼのお酒好き設定から飲まないキャラへの変更の説明が一瞬だった
漫画では、葵時代によくお酒を飲んでいて、貴族のお嬢様エリーゼに転生した後も顔に似合わずお酒が好きというキャラクター設定が描かれています。
転生後のエリーゼが葵時代の影響をいかに強く受けているか、悪役令嬢時代のエリーゼから大きくキャラクターが変わっているということを伝える伏線になっていると思っています。
アニメでは自分を律するためにお酒は飲まないという設定変更がありました。
この情報開示は、葵時代での同僚と後輩とカフェに行っているときにわざわざ尺をとって描かれましたので、アニメで大きく変更したというのは意図的だったのかもしれません。
その割に、情報開示の方法がセリフのみで、場面描写は困ってる感じのエリーゼだけだったので、「本当にお酒をを飲まない設定なのか?言ってるだけでは?」と、なかなか腑に落ちませでした。
さらにセリフのすぐ後に「お酒は好きだけど」と付け足され、どっちやねんと混乱しました。
エリーゼの『お酒は好きだけの飲まないキャラクター設定』を、アニメではどのように活かしていくのか、逆に楽しみです!
外科医エリーゼアニメの評価や感想は?
外科医エリーゼのアニメ版について、「つまらない」「おもしろくない」と言われるポイントを挙げてきました。
細かいことを言ったらキリがないのですが、総合的な評価や感想はそこまで悪くないようです。
調べてみると、今後に期待するという声が多いです。
以下では、外科医エリーゼのアニメについて、口コミでの評価と感想をまとめました。
外科医エリーゼアニメの評価:アニメオリジナルはほどほどに
アニメオリジナルの略語について、意味がぱっとわからず、聞き取りにくかったです。
モンドク | 高本葵の同僚がつけたあだ名で、モンスタードクターの略 |
外科医王 | 外科医と王を繋ぎ合わせた造語に聞こえましたが間違っていたらすみません。 |
また、口コミでは、『もう完結している漫画なのだから、下手なアニメオリジナルや中途半端な改変が無いことを祈るのみ』という感想や『設定が変わっていて残念』という評価されていました。
私も、できるだけ好きな原作に沿ってほしい派です。
外科医エリーゼでは登場人物の人数が比較的多い上に、『昨日の敵は今日の友』ばりに人間関係の変遷があるので、セリフの一つ一つについて、その人物がそのタイミングで言うから意味があるものが多いです。
外科医エリーゼの作品の本質が変わるようなアニメオリジナルはほどほどにしたほうがよいかなという感想です。
外科医エリーゼアニメの感想:今後に期待したい
外科医エリーゼアニメには今後に期待したいという感想も見られました。
- 平成風の作画は個人的に好きです。
- これからどんなキャラが出てくるのか楽しみ。
- 原作はとても良いので今後に期待したい。
- 第1話を視聴してまだ面白さは感じていないけれど、今後どのように展開していくのか楽しみです。
私も、漫画は本当に大好きなので、アニメを一生懸命作ってくれる方々に、今後に期待したいです。
まとめ
この記事では、外科医エリーゼのアニメが『つまらない』『面白くない』と評価された理由を書いてきました。
外科医エリーゼのアニメ化は、漫画や小説で楽しみにしていた作品だけに、とても期待が高まってしまい、『つまらない』『面白くない』という厳しい感想が多くなってしまった印象です。
限られた予算の中でどこに力をいれるかという問題はあると思いますが、ついつい漫画のクオリティと比較してしまいますよね。
でも、今作の声優さんがイメージ通りというプラスの感想や評価も見られました。
これからも、アニメならではの外科医エリーゼの楽しみ方を見つけていきたいと思います!