立浪和義監督率いる中日ドラゴンズは、セントラル・リーグ順位で2年連続最下位の成績を残し、厳しい戦いを強いられています。
口コミでも「なぜ辞めない?」「監督としては無能」と言った声が散見され、荒れ模様です。
成績の悪さは立浪監督の責任だとして試合中の観客席から『辞めろコール』が歌われたことは衝撃でした。
2023年9月16日の中日スポーツで立浪監督の続投が報じられると、ファンからは「立浪はなぜ辞めないのか」「中日には勝ってほしいけど、立浪監督を辞めさせたいから負けて欲しいみたいな複雑な感情が生まれる」と言った混乱も混じった声が聞かれました。
また、選手時代で輝かしい活躍があったからこそ期待が高まり、選手時代の活躍を基準にしてしまって無能と言われているのかもしれません。
この記事では、立浪監督がなぜ辞めないのか、無能と言われる理由やいつまで続けるのかを調査してみました!
この記事では、以下の疑問にわかりやすくお答えできればと思っています。
- こんなに非難されているのに、なぜ辞めないの?
- 社長から続投と言われたけど、いつまで続けるの?
- とても強い選手だったのに無能と言われる理由はどうして?
立浪なぜ辞めない?
立浪監督がなぜ辞めないのか、理由を調査してまとめてみました。
これだけ非難されてしまうと辞める辞めないの前にメンタルやられそうな気がするのですが、立浪監督は辞めないで続投されるようです。
立浪監督が辞めないことを選択をした理由についてご紹介します。
立浪監督が辞めない理由:監督就任時には3年かけて改革する計画だった
2023年9月15日の試合会見後に、加藤球団代表は立浪監督はの続投について、以下のコメントをしています。
『立浪監督に就任を要請するに当たって、何とか3年でチームを改革してほしいとお願いをして引き受けていただいた経緯がある。
不退転の決意の元で、歩みを止めないで改革を推し進めてもらえば、という判断』
( 中日新聞.『来季続投発表の立浪和義監督が会見「いろんなことあるがもう1度必死にやります」【中日】中日スポーツ, 2023.9.15)
これによると、元々最低でも3年続ける計画であり、2年目の2023年では辞める辞めないを判断するタイミングではなかったということがわかります。
以上の流れより、次に辞めないで続投するのかを判断するのは、3年目の2024年の成績や3年間でチームにどのくらいの改革がもたらされたかといった変化やその時の状況次第になりそうです。
立浪監督が辞めない理由:まだ戦える気力が残っている
2024年沖縄春季キャンプが2月1日から始まり、2月4日のドラHOTに立浪監督が出演されていました!
立浪監督のコメントでは「一日一日を大事にして頑張ります」と微笑みを見せてくれました。
とても元気という感じではなさそうですが、出勤できるぐらいの元気はあって良かったと思います。
出演後には、「笑顔で良かった!」「たっつん、顔かっこいいな…」というコメントがありました。
特に、「なんか最近笑顔だよな」というコメントがありました。
これは憶測を域を出ませんが、「良いことがあると人は笑顔になる!」と私は信じているので、外からは見えない良い変化があったのかもしれないと推測しました。
また、球団としても元々3年計画でしたので、ご本人がまだ戦える状態であれば、球団側から立浪監督に対して辞めていただく判断をする理由はないと言えます。
立浪監督が辞めない理由:中日に思い入れがあって何とかしたい気持ちがある
立浪監督のプロ野球人生で、初めての入団は中日ドラゴンズでした。
立浪和義監督が2010年に文芸社から出版した『負けん気』では、ドラフト会議前夜に寮のベランダに出ていると、偶然目の前に現れた流れ星を見て、中日への入団を願ったと語っています。
そして、立浪監督が選手として中日ドラゴンズに入団した時代は、以下の通りに中日ドラゴンズはとても強く、キラキラと輝き勝ち星を挙げていた時代を良く知っていると言えます。
1987年(入団が決まった年) | 星野仙一監督 | チーム順位:2位 | – |
1988年(プロ入り1年目) | 星野仙一監督 | チーム順位:1位 | 高卒新人として初のゴールデングラブ賞受賞。負傷。 |
1989年 | 星野仙一監督 | チーム順位:3位 | 負傷で2軍スタートも、終盤に復帰し、打率3割の好成績を残す。 |
このように表にまとめてみると、入団からプロ2年目までの期間だけ順風満帆でキラキラとした成績を残すというだけでなかったようです。
輝かしい実績の水面下では負傷して治療で渡米したり、2軍に入っても間髪入れずに這い上がったりと、常に動いていて濃密な時間を過ごされていたことが伺えます。
2018年には野球殿堂入りして長年の努力が讃えられました。
選手を引退する2009年まで中日一筋で選手人生を捧げてきた経緯があります。
思い入れはないはずはありません。
立浪監督が辞めない理由:主将、エース、解説者の経歴があり、背負っているものが大きい
立浪監督は1987年のPL学園高等学校野球部の主将を務めています。
青春を謳歌する高校時代には、大なり小なりはあれど、チーム内で何も問題ないことのほうが珍しく、主将を務めた経緯があるならば、チームでの課題に1つ1つ取り組み、メンバーをまとめる経験が身に染みていると言えます。
プロ入りした後もエースとして結果を出し続けて、中日ドラゴンズの人気を支えてきました。
引退後も解説者としてファンへ野球の面白さを伝え、日本の野球界を支えてきました。
このように常に期待と注目を浴びて、常に頑張ってきた立浪監督が、単純明快に目の前のチームを「良くしたい」「支えたい」と思うのは自然なことなのかなと思いました。
立浪監督が辞めない理由:近くに応援したり頼ってくれる仲間がいる
2024年2月3日の春季キャンプに、侍の井端監督が陣中見舞いと相談に訪れています。
立浪監督は、注目されることは良いことで、大分先だけど楽しみな選手がいないといけないと語っています。
また、上林選手のフォームが崩れていることについても悩みを聞きだし、今後の方針は共通認識が取れていることを確認して達成するまでの道のりを分析し、簡単ではなく根気が必要なこと、そして選手自身を信じる気持ちを伝えたとのことでした。
また、立浪監督は地元の野球少年にポケットマネーで球団グッズをプレゼントされていました。
立浪監督本人は球団のために少しでもできることはやると語っており、地元の声援もしっかり受け止めていれているようでした。
野球に打ち込む少年たちから応援されたり、悩みを相談に来る選手がいたり、侍の選抜の計画を共に立てたりしている状態では、むしろ辞めると言うほうが無責任といえるのではないでしょうか。
立浪監督が無能と言われる理由は?
立浪監督が無能と言われるの理由や原因は何でしょうか。
選手や野球解説者として活躍して好成績を残してきた立浪監督が、いきなり無能になるのはちょっと不思議です。
3年計画のその後はどうなってしまうのか、いつまで続けるつもりなのかも気になりますね。
ここでは立浪監督が無能と言われてしまった経緯やいつまで監督を続けるのかも調査してみました。
立浪監督が無能と言われる理由:監督としての成績が悪い
大きなわかりやすい理由としては、中日ドラゴンズの成績が最下位続きであることが言えます。
日本野球機構の球団別成績記録を見ると、中日ドラゴンズが2年続けて最下位であることが初めてのようです。
野球というスポーツ自体がチーム戦である特性上、他の個人戦のスポーツよりは、監督の采配がチームへ及ぼす影響が大きく、また、勝敗の原因として、監督の力量の比重が重くなります。
成績の低迷さは結果の1つとしては致し方ありません。
立浪監督が無能と言われる理由:立浪監督の極端な対策が連発される
長年エースで勝ち続けるために立浪監督自身は相当な努力をされてきたと思いますが、その徹底ぶりが個人からチームに及ぶと受け入れがたい部分も出てくるようです。
2023年11月28日のFRIDAYデジタルでは、立浪監督の体制や采配への不満が充満しているのではないかという記事が出されました。
色々な方針の中でも、立浪監督が打ち出した方針の中で反発が大きかったものを取り上げました。
立浪流の極端な対策:令和の米騒動
8月に起きた令和の米騒動の概要は以下の通りです。
立浪監督が『白米の食べすぎで選手の動きが鈍くなった』と判断して、食堂から炊飯器の撤去を命じたとされる(FRIDAYデジタル.2023.11.28)
確かに、この頃健康番組などで、体の糖化が話題になっていたような気がしなくもありません。
私が真っ先に思ったのは、「イチローって毎日朝カレーしてたような…」でした。
「カレーにはナンしか認めない!」派の方や他にもあるだろうと思った方がいらっしゃったらすみません。
あと、私自身が低糖質ダイエットをやってみた時には体調が悪くなったので、極端に白米を減らすことは体質によって合う合わないがありそうです。
立浪流の極端な対策:強気のトレード
トレードって仲間を追い出すような悪いイメージがあります。
しかし、野球評論家の清原和博さんはメジャーでは普通のことだと語っています。
2022年『中日のトレード連発に清原和博さん「立浪監督、本気になったな」来季の戦い期待』のインタビューでは、立浪監督が以下のように説明しています。
- 本人の力や才能によるトレードでない
- チーム全体を考慮してポジション被りで問題が起こりそうなメンバー構成にしないように配慮したため
チームを考えるということは、個人を考えることとまた勝手が違います。
集団の中で才能を発揮することを記した『天才性が見つかる 才能の地図(鈴木祐.きずな出版.2023.7.26)』を読むと、自分の才能が発揮され活かされるかどうかは所属するチームのメンバーの才能のバランスにより、個人で決められるものではないと記されています。
また、立浪監督は野球解説の経歴もあるため、球界全体のことを考える視点も持っています。
そのため、中日ドラゴンズのことだけを考えて行ったトレードではないという可能性も示唆されます。
立浪監督ご自身も、嫌いだからという訳では決してないと言っています。
立浪流の極端な対策:2023年のドラフト会議での二遊間選手の乱獲
2024年にオフシーズンで2023年のドラフト会議では二遊間選手を乱獲したと言われています。
しかし、二遊間選手は、下記の通り渋滞状態です。
- 2023年後半から活躍したオルランド・カリステ
- 守備力抜群の龍空
- 2年目の村松開人
- 右肩脱臼の手術から復帰を目指す田中幹也
- 2023年の開幕スタメンを担った福永裕基ら
- ルーキー
どうしてこのようなことをしているのかについて、口コミでは、伝説の『アライバコンビ』を復活させたいのかという思惑が見られました。
驚異の守備力を見せた井端選手と荒木選手のコンビプレーは、何度見ても胸が高鳴ります。
FRIDAYやスポニチでは、競争の激化は嬉しい悲鳴であり、今後の監督の英断に期待すると綴っています。
立浪監督が無能と言われる理由:良くなっている他チームとの比較
日本ハムの新庄剛志監督も、立浪監督と同じく監督2年目になります。
日本ハムでは、1年目の成績はひとつ上の順位のロッテに9試合の差をつけたれてダントツの最下位6位でした。
しかし、2年目では、最下位を脱して5位になるという好成績を収めました。
新庄剛志監督も、選手時代には立浪監督と同じくとても有名になった選手です。
心苦しいですが、比較対象がいると、さらに悪く見えてしまうものなのかもしれません。
立浪監督が無能と言われる理由:二軍に体調不良者が続出している
元気が無ければ仕事はできません。
2023年7月に中日ドラゴンズは体調不良者続出でチーム編成困難のため、2試合連続で中止にしています。
ただ、改革を求めている状態である場合、環境の変化による体調不良もあったと思いますが、某ウイルスの流行など体調不良を誘発する要因は数多くありました。
ましてや成績が悪い中で元気を出せと言われてもちょっと今は無理な状態だったのかもしれません。
マスコットキャラクターのドアラも体調不良になったので、みんなが体調不良になる何かがあったとして監督の責任にするような口コミや記事が散見されますが、実際の原因は明らかになっていません。
お休みしたドアラは「生きてまーす!」と報告していたので、連絡ができないような逃げのような状態の体調不良ではなかったと推察できます。
立浪監督はいつまで続けるのかも調査!
本人が最低3年は待ってくれと言っている以上、よっぽどの理由がない限り、最低でも3年は続けるでしょう。
逆に2024年の成績が右肩上がりになれば、むしろ続けて欲しいとという声が増えてくると思います。
本人からはっきりとした期限の意向は公表されていません。
これだけ中日ドラゴンズに人生を捧げてきた人なのですから、立浪監督を信じて任せるのが良いと思います。
なにより、今の評価を最後にするのは惜しいし悔しいです。
いつまで続けるかを左右する要因:立浪監督を解任しても解決する問題ではない
2023年8月11日のTHE DIGESTでは、中日ドラゴンズの戦力の問題は、監督を交代したからといって解決する問題ではないと綴っています。
また、メジャーリーグでのブランドン・ハイド監督の例を挙げて、育成には時間が掛かることやシーズンごとに掲げた目標をどのくらい達成できたかが評価のポイントになると言っています。
監督就任時に最低3年はかかるという見積りを出していますので、2023年の間に成績を残せなかったのは残念ではありますが、道半ばである可能性は大いにあります。
また、内輪の問題は、内輪のことを良く知っている人に解決してもらいたいと思うのが人情かもしれません。
簡単に解任しても、中日ドラゴンズ的には立浪監督以上の人がいないということが言えるかもしれません。
いつまで続けるかを左右する要因:立浪監督を応援したいファンがいる
何といっても立浪監督は選手時代に長きにわたりファンの期待に答え続けてきました。
過去の実績がある立浪監督には、簡単には離れないファンが大勢います。
球団側も、苦しい時代が続くことも踏まえて、中日ドラゴンズの躍進は立浪監督に行ってほしいという気持ちがないはずがありません。
中日ドラゴンズが返り咲いた時に、そこにいるのは立浪監督であってほしいという願いもあるかもしれません。
むしろ、これだけ貢献した立浪監督がいない時のほうが違和感がある気がします。
まとめ
立浪監督がなぜ辞めないのか、無能と言われる理由やいつまで続けるのかを書いてきました。
選手時代で輝かしい活躍があったからこそ期待が高まり、選手時代の活躍を基準にしていた落差が大きいことが「なぜ辞めない」「いつまで続ける?」「無能」という激しい言葉を言われてしまった理由なのかもしれません。
プロ野球選手として活躍し、チームメイトからも、ファンからも期待され、期待に答え続けてきた礎があります。
なぜ辞めないのか、無能だという声はあれど、実際に立浪監督自身がいつまで続ける気持ちがあるのかは本人のみぞ知るというところは否めません。
本人に続ける理由があり、自ら辞めることを選択しない限りは続投していただき、勝ち星を積み重ねて、無能のレッテルを覆してほしいです。
しかし、現在のようななぜ辞めないのか、いつまで続けるのかと言われ、無能のレッテルが貼られた状態は、試合で勝つことでしか解決できない難しい問題のように感じます。
野球の楽しさを教えていただいたエースのおひとりであるミスタードラゴンズ・立浪監督には、ご自愛いただきながら、無理の無い範囲で頑張ってほしい、元気だけは失わないでほしいなと願っています。