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キングダム年表まとめ!
『キングダム』は、紀元前の中国・春秋戦国時代を舞台にした、壮大な中華統一の物語です。
信と政(のちの始皇帝)がそれぞれの理想を胸に歩んできた道のりは、戦いと成長の連続でした。
しかし長期連載ゆえに「今どの時代?」「史実だと何年?」と混乱する読者も多いはずです。
この記事では、キングダムの物語を時系列で整理し、史実との対応関係を分かりやすく年表でまとめます。
各戦いの年号・巻数・主要人物も一覧化し、歴史的背景と照らし合わせながら“物語の全貌”を年表で俯瞰していきましょう。
紀元前245年〜秦の統一までの全流れと史実対応
キングダムの舞台は、中国が七つの国に分かれていた戦国時代の後期(紀元前3世紀)です。
その中で最も強国として台頭していたのが、主人公・信が仕える秦(しん)。
史実ではこの時代、秦王・政(えいせい)がわずか13歳で即位し、後に中華統一を果たします。
物語序盤で描かれる戦乱・政変・同盟は、実際に『史記』にも記録が残る史実が多いです。
「フィクションと史実が交差する」のがこの作品の最大の魅力です。
年表で見るキングダムの歩み(物語×史実対応)
キングダムの時代、物語上の出来事、史実、キングダムの巻数をまとめました。
時代(紀元前) | 物語上の出来事 | 対応する史実 | 巻数目安 |
---|---|---|---|
紀元前245年頃 | 信と漂が出会い、漂が秦王・政と入れ替わる。信が将軍を志す。 | 嬴政が13歳で即位。史実でもこの頃、秦の若き王政が登場。 | 第1〜2巻 |
紀元前244年 | 初陣「蛇甘平原の戦い」で信が初武功。王騎と邂逅。 | 若手登用が始まった秦の成長期。細部は創作。 | 第3〜5巻 |
紀元前242年 | 山陽戦で信が千人将へ昇格。王騎の最期。 | 史実上、秦が魏から山陽を奪取。王騎は創作だが戦略背景は実在。 | 第15〜16巻 |
紀元前238年 | 呂不韋の乱。政が王としての権力を確立。 | 『史記』にもある嫪毐(ろうあい)の乱。嬴政が実権掌握。 | 第27〜30巻 |
紀元前241年 | 合従軍の戦い。秦を滅ぼすため六国が連合。 | 実際に五国合従軍が秦へ侵攻した史実あり。 | 第33〜36巻 |
紀元前236〜234年 | 鄴攻防戦。信・王賁・蒙恬の三将が共闘。 | 秦が趙を攻め、鄴を陥落させた。史実でも同時期。 | 第57〜66巻 |
紀元前233年 | 李牧との死闘。信が将軍としての自覚を得る。 | 李牧が実際に趙軍を率いて秦と交戦。 | 第68〜70巻 |
紀元前229〜228年 | 邯鄲陥落、趙滅亡。政の夢が現実へ。 | 史実でも趙滅亡はこの頃。李牧が粛清され、司馬尚が敗北。 | 第71〜74巻 |
紀元前225年 | 魏攻略戦。信が再び将軍として出陣。 | 秦が黄河を利用して魏を降伏させた。 | 第75〜77巻 |
紀元前223年 | 楚攻略戦。李信が出陣し大敗。王翦が再戦で勝利。 | 史実と完全一致。李信の敗北→王翦勝利の流れ。 | 第80〜83巻予定 |
紀元前221年 | 中華統一。政が「始皇帝」として即位。 | 史実でもこの年に統一達成。 | 終章(今後描写予定) |
年表の中でストーリをざっくり3つに分けて説明!
キングダムは超ざっくり以下の3つのパートに分かれます。
STEP1:信と政の出会い(理想の始まり)
→ 物語の出発点であり、「天下の大将軍」と「中華統一の王」という二つの夢が交差する瞬間。
STEP2:合従軍〜呂不韋の乱(国家の試練)
→ 国としての秦が試される時期。政治・軍事の両面で“理想を守る戦い”が始まる。
STEP3:鄴攻略〜統一戦(理想の実現)
→ 信が将軍として成熟し、政が“王”から“始皇帝”へと変化する。
フィクションと史実がもっとも強く交わるクライマックス。
キングダムの3つの印象的な転換点
年表の中で特に印象的なのは「三つの転換点」です。
1つ目は、王騎の死。
物語と史実の分岐点とも言える出来事であり、信の“戦い方”が大きく変化した瞬間でもあります。
2つ目は、呂不韋の失脚。
政が“真の王”へ成長する象徴であり、政治の物語が軍事と重なる場面です。
3つ目は、鄴攻防戦。
信・王賁・蒙恬の三将が初めて並び立ち、若い世代が歴史を動かす“世代交代”の戦いでした。
この三つを軸に読むと、キングダム全体のテーマ「理想の継承」がより明確に見えてきます。
史実と異なるポイント(原先生の創作視点)
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王騎・龐煖などは史実上存在しないが、「戦国の象徴」として創作。
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呂不韋の乱や合従軍戦は史実ベースだが、人物配置・結末は脚色。
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信(李信)は史実でも実在。楚攻めで敗北→後に功績を残す。
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政の思想・改革は史実に近い。特に“法と秩序による平和”は儒家・法家の思想統合を描いている。
まとめ
キングダムの年表をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
年表で整理すると、物語全体が「理想の芽生え → 試練 → 成就」という一本の線でつながっていることが分かります。
史実と照らし合わせながら読むことで、キャラクターの行動や選択に込められた意味がより深く理解できます。
今後の連載でも、政と信が“理想の形”にたどり着くその瞬間を見届けていきましょう。
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